greenplanet’s blog

グリーンプラネットは、豊かな森の再生を手がける『里山再生』のボランティアです。

          令和6年4月15日 植樹と整理

 

 4月でもちょうど夏日を迎え、活動するには暑いくらいでした。植栽地の苗木や樹木には若葉が一斉に芽吹いていました。野の花も今年は寒暖の差が激しく、咲くのが遅かったのですが、ようやく咲いた感じです。今日は30本のコナラ、クヌギの苗木を植える日です。そのために前回、株立ちで混んでいる木を伐採し、地拵えをしました。しかし、いざ植えようとすると伐採した丸太や幹、枝がまだまだ散乱していました。それらを退け乍ら、まず、植える位置を決めて、全員で木製の穴掘り機やシャベルで穴を掘りました。

参加者

若葉が芽吹いている苗木

木製の器械で穴を掘る

 わずか30本の苗木ですが、駐車場から植栽地まで運ぶのに20段ぐらいの木の階段を登らなければなりません。一輪車に5本ずつ載せ、二人で車の前後を持って横向きに運びます。冬は活動を控えていたので体が鈍っている。そこに突然の重労働です。最初から皆、体に応えたようです。また、苗のポットを坂の下の穴まで運ぶのも重くて一苦労でした。穴をあけてから移植コテで苗を植える。それぞれ疲れているのか、体を調整しながらの植樹でした。

穴にコテで苗を植える

転がっている丸太の空き間での植樹

苗をポットから取り出して植える

 前回玉切りした丸太がそのままになって散らばっており、中太の幹や長い枝が山になっています。それらを柵に運びましたが、一か所に山にしただけです。それらを杭を打って柵を造り整理する仕事が残っています。植栽地をよく見ると、林冠がうっそうとしたところが除かれたので全体が明るくなっています。そこに植樹すると苗は日を浴び、良く成長します。そして、大きな木は残されているので、それらが親木となって苗を守り、栄養も根を通して苗木に補給します。また、キノコもよく生えていて、その菌糸が樹木や苗木の根に絡み、栄養を運びます。そのような土地に野の草花が咲き、花や実がなる低木や中木が育ち、コナラ、クヌギなどの成木が森を守る4階層の里山にすることが私たちの目標です。

苗にマークを付ける

植樹後の植栽地

 春もたけなわで、それを象徴するオレンジ色のヤマツツジ、紫色のミツバツツジが木いっぱいで見事でした。地面には赤紫のアラセイトウが群生し、その中に白いイチリンソウ、ミツバツチグリ、ナワシロイチゴの花が所々で咲いていました。

今が盛りのヤマツツジ

ひときわ目立つイチリンソウ

やっと見つけた土色のカンアオイの花