greenplanet’s blog

グリーンプラネットは、豊かな森の再生を手がける『里山再生』のボランティアです。

             令和6年1月23日 伐採

 この冬は暖かったり、寒かったり日々変化がありますが、全体的に暖かいようです。今日は暖かい日でした。昨年暮れ、斜面をやや下りたところを下刈りしたので、ササがなくなり木々が目立つようになりました。ここを春に植樹する計画なので、邪魔になる木の伐採を行う決断をしました。

 伐採地はエゴノキやアオハダなどや、株立ちしている木も目立っています。伐採の目的は植樹地を確保するとともに、コナラなどの萌芽更新を行うことです。というのも、木が古くなると葉が上を多い光が当たらなくなるとともに、成長が止まり、切っても萌芽更新ができない状態になります。若い世代のうちに木を循環させることが必要です。さらに問題になるのは大木になるとカシノナガキクイムシが幹に入り込み、木を枯らしてしまいます。緑の森にもかなり被害を被り、枯れた木の伐採に手が回りません。ここの駐車場の脇に直径70~80センチの切られた丸太が山になって積まれていました。全部ナラ枯れの木です。私たちの植栽地にもナラ枯れで枯れた大木が三本立っています。放っておくと、いつ倒れてくるかわかりませんが。

参加者

玉切りを行う

株立ちの幹を間引きする

伐採後

伐採後の整理地

 今回伐採した植樹地には幸い、コナラの木も何本かあり、これらを根元から伐採して萌芽するのを待ちます。ただ、伐採して困ったことは、木が倒れる範囲に他の木があって、それにかかってしまうことでした。かかった木を地面に倒すに悪戦苦闘。手で動かすことはとてもできない。かかられた木を伐採したり、かかり木をチェーンソウで短くしたりして何とか切り抜けました。

 しかし、木の重心の位置を間違って切ってしまうと切り口が狭くなり、チェーンソウの刃が挟まれて回転が止まってしまいます。さらに刃を抜こうとすると、手の力で木から抜け出させることができません。しまいに刃のカバーが曲がってしまうハプニングも起こりました。宙に浮いたかかり木を切る場合も同じ状態になります。その後、倒した木を玉切りにして丸太にしました。伐採した木がかなり多かったので、すべて玉切りできず、枝を切り、細かくすることもできませんでした。

ヒイロタケ

コフキサルノコシカケ

アラゲカワラタケ(上)とカワラタケ(下)

シロカイメンタケ

ヒメシロカイメンタケ

 一番、目立ったのはキノコです。枯れ木にびっしりついているキノコ、赤、白、オレンジ、茶色、青、色のオンパレード。すべてサルノコシカケ属で食べられません。こんなに数が多いのは土や木の中の栄養が豊富なのだと思います。枯れ木の栄養分を吸い取り、分解し、土に還します。他の野山でもそんなにキノコは見られません。野の花に匹敵するほどキノコに目を奪われてしまいました。